Web広告の種類には何がある?利用するメリットを解説!

自社商品やサービスの売り上げを伸ばす重要なマーケティング手法の1つとして「広告を出す」ことが挙げられます。数ある種類の広告の中でも、近年存在感が増しているのがWeb広告です。一口にWeb広告といっても様々な種類があり、いざ「Web広告を試してみたい」と思ってもなかなか踏み込めない人も多いでしょう。

この記事では、Web広告の種類や利用するメリットを詳しく解説していきます。

そもそもWeb広告とは?

「Web広告」とは「インターネット上に表示される広告」全般を指した言葉です。

例えば、ホームページ上に掲載される広告やSNS上に流れてくる広告、検索結果の上部や動画サイトに表示される広告など、数多くの種類があります。

Web広告ではこれらの多種多様なインターネット上のメディアを通じて、自社商品やサービスを宣伝できます。

近年、Web広告は広告産業の一大分野として急速に発展してきています。

デジタルデバイスの普及により、テレビや新聞などのマスメディア広告から、Web広告へと需要が移行し始めたことが大きな要因の1つでしょう。

Web広告の種類は何がある?

前述のようにWeb広告には、使用されるメディアや広告の掲載方式によって様々な種類に分けられます。

そのためターゲットとする顧客層や広告目的に合わせて、使用するWeb広告の種類を見極めなくてはなりません。

以下では特に主要な広告種の中から、8つのものを紹介していきます。

自社商品やサービスに最も適した広告は何かを考えながら、それぞれを確認してみましょう。

リスティング広告

リスティング広告とは、GoogleやYahoo!といった検索エンジンにおける検索結果の上部に表示される広告のことです。

広告である事が明記されるため、通常のサイトに比べるとクリック率は下がります。

その代わり商品に関連するキーワードを検索してきた、質の高いユーザーを獲得できる点がメリットとなります。

また1クリックされるごとにお金を支払う課金方式であるため、比較的コストパフォーマンスが良い点も強みです。

自社商品に適したSEOキーワードを分析するのにも役立つため、手始めに運用するにはピッタリの選択肢でしょう。

純広告

純広告とは、アクセス数の多いWebサイトの一部分に画像やテキスト、動画として広告を表示する形態のものです。

例えば、Yahoo! のトップページ右側に配置される広告などが挙げられます。

商品やサービスのことを知らない層にも認知されることができ、集客率の向上が見込める点は大きなメリットです。

中には、時間帯や地域、世代、性別等を選んで広告できるサービスもあり、より狙った層に

アピールすることもできます。

一方で思ったような効果が出なくても、相応のコストがかかるというデメリットもあります。

多くの人々に存在を知ってもらいたい場合にはよく向いている手法でしょう。

DSP

DSP広告も、Webサイト内の一部の枠に広告が表示される形態です。

純広告と似ていますが、広告表示の方法は大きく異なっています。

あるWebサイトに、ユーザーが訪問したとしましょう。

DSP広告ではまず、訪れたユーザーの情報がSSPと呼ばれる仲介サービスに送られます。

そのユーザー情報を参照して「自社商品を宣伝したい」となった広告主の中から、最も高い値段をつけた広告主の広告が表示されるという仕組みになっています。

この一連の手続きが、人手を介さずに一瞬で行われていることがポイントです。

自社商品にとって最適な顧客に効果的に訴求することができるメリットがある一方で、配信先のサイトがわからないというデメリットもあります。

広告主がDSP広告を開始するには、DSP(ディマンド サイド プラットフォーム)と呼ばれる仲介サービスに申し込まなければなりません。

DSPごとに連携しているサイトも異なるため、申し込む際には注意深く検討してください。

アドネットワーク

アドネットワーク広告も、Webサイト内の一部の枠に広告が表示される形態です。

「アドネットワーク」とは「広告を表示できるWebサイトが多数集まってできたネットワーク」のことを指します。

アドネットワーク業者はこれら多数のサイトの広告枠を一括で管理しており、業者への広告を申し込むとネットワーク全体に広告が表示されるようになります。

アドネットワーク広告の利点は、1サイトごとに行うべきわずらわしい交渉を無くし、まとめて商品を宣伝できることです。

一方でターゲットとマッチしないサイトにも広告が入るため、余分なコストがかかってしまう欠点もあります。

様々なユーザーを取り込みたい場合に適した広告といえるでしょう。

アフィリエイト広告

アフィリエイト広告とは、アフィリエイトサイトに掲載される広告を指したものです。

アフィリエイターと呼ばれる商品宣伝ライターが、商品サービスの宣伝をあなたの代わりにアフィリエイトサイト上で行ってくれます。

申し込む際は各サイトごとではなく、多数のアフィリエイトサイトに一括で掲載の依頼ができるA8netなどのサービスを利用すると良いでしょう。

メリットは、商品に興味を持つ質の高いユーザーの獲得や、契約成立時点で初めて費用が発生するといった費用対効果の高さにあります。

一方で自身が宣伝するわけではないため、大げさな広告が行われたり、商品イメージの想定と異なる宣伝が行われたりするデメリットもあります。

アフィリエイトサイトでの宣伝方法が適切かどうか、運用前に事前にチェックする必要があります。

ネイティブ広告

ネイティブ広告とは、それ自体がコンテンツに見える形の広告です。

例えば広告が、ブログ内の1つの記事の形として掲載されている場合などがあります。

一見すると他の記事との違いや明らかな広告感が無いため、ユーザーに受け入れられやすいというメリットがあります。

一方コンテンツとして制作する分、単価が高くなりやすい特徴があります。

ネイティブ広告を用いる際は広告であることをしっかり明記するなど、誠実な印象を与える事が大切です。

SNS広告

SNS広告とはTwitterやFacebook, LINEといったSNSに掲載される広告のことです。

SNSというプラットフォームを利用しているため、広告が拡散されやすいという特徴があります。

広告サービス側に商品のターゲットを提示することで、目的の顧客層へピンポイントで広告を表示することができる強みがあります。

キャンペーンやインパクトのある情報で惹きつけるなど、拡散させるアイデア力が求められるでしょう。

動画広告

動画を使った広告全般のことを指して、動画広告と呼びます。

瞬時に注目を集められるメリットはありますが、ユーザーの時間を取らせる場合もあり、時には悪印象を持たれる可能性もあります。

動画広告には以下のように、大きく分けて4つのタイプがあります。

  • インストリーム広告(動画サイトに挟まれる広告)
  • インバナー広告(Webサイト上に動画として掲載される広告)
  • インフィード広告(SNSに表示される広告)
  • インリード広告(サイト内の記事を読んでいるときに再生が始まる広告)

ユーザーに違和感を持たれず、商品サービスにマッチするタイプを選ぶことが肝心です。

Web広告を利用するメリットは?

これまで、Web広告の種類について詳しく見てきました。

ご自身の商品サービスにフィットする広告を想定できるようになった方も多いのではないでしょうか?

さらにWeb広告を効果的に活用するためには、Web広告独自の利点を理解している必要があります。

ここでは、Web広告を利用するメリットを4つ紹介します。

Web広告のメリットを把握し、その強みを活かした広告運用を行えるようにしましょう。

ターゲットを細かく指定できる

商品やサービスに合わせて広告を打つターゲットを詳細に指定できる点は、Web広告の大きなメリットです。

ターゲットにマッチした広告を出すことで商品を検討する人の割合が上がり、全体の売り上げもそれに比例して増加します。

SNSを使用した詳しい個人情報の解析や、表示回数の解析といった技術の発展が著しく、顧客をピンポイントに狙う広告は今後ますます重要になるでしょう。

費用を少額から始められる

TVや新聞など、一斉に大勢へ配信するような広告と比べると少額の費用から申し込むことができる点も大きなメリットとなります。

上述した広告の種類の中には、クリックしてから初めて課金されるものや、購入されてから支払いを行う成果報酬型のものも多いです。

このような形態の広告では、費用に無駄がなくコストパフォーマンスが優れているという特徴があります。

あまり広告費をかけられない場合には、Web広告は重要な選択肢になるでしょう。

効果測定がしやすい

Web広告のメリットととして、効果測定をしやすいことが挙げられます。

「効果測定」とは「その広告を出した際にどれだけの効果が実際に出ているか」を確認することです。

適切な効果測定を行うことで、最も効果的な広告方法を把握し、広告費用のかけ方を改善していくことができます。

例えば、どのサイトから流入したか、広告の閲覧回数や商品の購入時刻といった様々なデータを自動で取得できます。

データを適切に分析し、効率の良い運用方法を模索できることが強みです。

短期間で効果上がる

Web広告では配信を開始した時点から、すぐに効果を期待できるというのも大きな強みです。

効果が出るのに時間のかかるSEOなどの対策と比べると、運用開始から即日で結果を出すことも可能です。

比較的少ない費用で済むので、サービス運用開始時にスタートダッシュをかけるという使い方も選択肢の一つとして重要になります。

まとめ

今回はWeb広告の種類とWeb広告の利点について詳しく見てきました。

Web広告は他のメディア広告や手法と比べ、コストパフォーマンスが良く、短期間で効果が実感できるものが多いです。

こういった利点は特に、サービス開始直後には非常に大きな効果を発揮してくれるでしょう。

このようにメリットの多いWeb広告ですが、単に広告数を増やすような数で攻める姿勢ではコストパフォーマンスの悪化につながります。

ご自身の商品やサイトに最適な広告の種類をしっかりと吟味して、サービスを運用していくことが大切です。